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シニアと言ってもオジサンくさい映画ばかりではありません。
「斬新な作品から王道の名作まで」幅広くおすすめします。
今回の映画は2003年に制作されました。今から20年も前のことです。全体的な面白さはもちろんなんですが、他にもいくつもの魅力のある作品でした。女性監督、主演女優、その文化的背景などなどです。
中でもユニークなマオリ族の思想や文化はとても興味深いものでした。それに加えて最後まで楽しめるファンタジーでしたよ。おすすめですよ〜!
それでは、どうぞ〜。
映画「クジラの島の少女」The Whale Rider 2003年
Filmarks:映画「クジラの島の少女」
クジラの島の少女 Whale Rider(2002)
— That's Movie Talk! (@ethan1960) July 18, 2023
伝統を守る部族長と女であるためそれを受け継ぐことができない孫娘の苦悩と運命を描く
監督ニキ・カーロ
主演 ケイシャ・キャッスル=ヒューズ
ラウィリ・パラテーン
クリフ・カーティス
映画詳細 https://t.co/Qo7W1GISwx#映画好きと繋がりたい #プライムビデオ pic.twitter.com/kcJ6q4uvq4
< 総合評価・あらすじ >
ニュージーランドの小さな島に住む先住民族マオリ族のお話です。太古の昔から伝説の英雄はクジラに乗って人々を救いに現れると伝えられています。原題は「The Whale Rider」です。勇者はクジラに乗って現れるですね。
主演はニュージーランド出身のケイシャ・キャッスル=ヒューズです。何故名前に「=」があるのか不明ですが、出演した当時は13歳でその自然な演技が話題になりました。アカデミー賞最年少候補と言われるほどでした。
純粋な瞳で見つめる少女でその目に見つめられると心の奥底を覗かれているような気持ちになります。彼女のスッと伸びた背筋、海と自然の中で生きる少女を見事に演じています。島の自然もとても美しいです。
なので、非常に高い評価の4.9です。(5点満点で)
クジラの島の少女
— 元アラアラ (@aki10_27) April 11, 2023
誕生を歓迎されない性別。世継ぎ、跡継ぎ、伝統文化の継承。鯨に乗って来た英雄、NZの伝説。
島のリーダーは男じゃないと駄目なの?お祖父ちゃん!
誰の目にも少女はリーダーとしての資格、人格、品格を備えてる。
伝承は祖父への憧れや尊敬の証。その想いが健気で優しく愛おしい。 pic.twitter.com/5EJd9qB4IH
< おすすめポイント >
皆さんは「ハカ」をご存知ですか?ラグビーのオールブラックスが闘いの前に踊る例の奴です。元々はニュージーランドの先住民族である「マウリ族の闘いの舞」です。この作品でも見事な「ハカ」が見られますよ。
この小さな島の族長は代々長男が受け継ぐと決められています。(昔の日本みたい)しかしこの映画の場合は、男女の双子が生まれますが男子と母親は出産の時に死んでしまいます。父親は深い悲しみに島を出てしまいます。
残された女の子「パイ」は祖父母に育てられます。このお祖父ちゃんが超頑固で今の族長です。孫娘を愛していますが「女は族長になれない」の考えに取り憑かれています。パイは「村の子の誰よりも優秀なのに」です。
クジラの島の少女(ウィティ・イヒマエラ)
— 塚本 はつ歌 (@20th_tsukamoto) March 17, 2023
拙作「塩の樹と森の人魚」に多大な影響を与えてくれた作品です。原題は「The Whale Rider」。太古の神話が、ひとりの少女に繋がっていきます。
語り手の視線が優しいおかげで、「温もり」という盾に守られて読み進めることができます。そうでなかったら→ pic.twitter.com/qcERvygBOV
< 印象に残ったシーン >
少女パイは誰よりも島を愛しています。お祖父ちゃんに認めてほしいとも願っています。しかし、ガンコ爺はパイに目を向けてくれません。ある日、海岸の砂浜に30頭以上のクジラが打ち上げられます。
族長はクジラを助けるために奮闘しますが「これはワシの責任だ。。」村人総出で海へ返そうとしますが、死は時間の問題と思えました。その時パイはクジラに近付き話しかけます。「アナタの力を私に見せて!」
クジラを助けたパイは伝説のリーダー「パイケア」へと覚醒します。
クジラの島の少女
— ショコラ (@lechocolat514) August 22, 2023
誰もが主演の少女の瞳の力強さに間違いなく惹きつけられるだろうし、自然とこの地域独特の文化、伝統とそれから逃れる者の葛藤、ジブリに出てくる様な優しさの塊でできたお祖母ちゃんとその界隈などシビアな内容ながら見返したくなる温かさに溢れている pic.twitter.com/DTdG0ENoJf
< 最後に >
映像のクジラは「ハリボテ」だそうです。(低予算だから?) 普通はCG合成しますよね。でもクジラは良い芝居してました。陳腐になりがちな合成クジラの表現をギリ手前で抑えたニキ・カーロ監督の考え抜いた名演出でした。
優しいお祖母ちゃんの存在がとても大きいです。ガンコじじいがパイに辛く当たったとき「命令は外でやっておくれ!キッチンでの指図は私がするよ!」良く言った!カッケーーーッでした。
< おまけ >
マオリ族の文化とクジラ伝説、家族の人間模様がベストバランスで表現できていると思いました。女性監督のニキ・カーロの手腕によるものでしょう。2020年に彼女はディズニーのオファーで映画「ムーラン」の監督をしています。
ディズニー実写版映画「ムーラン」より新たなポスターが公開。男装して戦いに身を投じるヒロインを演じるのは中国出身の女優リウ・イーフェイ。ジェット・リー、ドニー・イェン、コン・リーら出演。「クジラの島の少女」のニキ・カーロ監督。来年3月27日全米公開。 pic.twitter.com/DuljiMCJGe
— 映画情報 オスカーノユクエ (@oscarnoyukue) December 5, 2019
今後の活躍も期待ですね!要チェックですよ。
それでは、また~。
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