google.com, pub-5466711727949766, DIRECT, f08c47fec0942fa0 テキサスのエアショーの話-旅するように暮らしたい

テキサスのエアショーの話

2021/04/06

アメリカ シニア 映画 撮影 飛行機 旅行

t f B! P L

 たしか1990年だと思いますが、アメリカのテキサス州ダラスにエアショーの撮影に行きました。


出場する飛行機チームはゴースト・スクアドロン(ghost squadron)直訳すれば、幽霊戦隊です。



















このエアショーはかなり変わっていて、二次大戦中 (WW2) のプロペラ機が一堂に会するお祭りです。P51ムスタング、B29爆撃機、ゼロ戦など50機以上が集められ屋外展示されています。

しかもレトロな飛行機を復元して実際に飛ばします。オールドカーのお祭りは日本でも見かけますがその飛行機版です。なんともアメリカらしいスケールの大きなお祭りです。

実際に飛ばすだけでなく真珠湾攻撃の再現ショーまで行われます。はじめに突然、ゼロ戦が現れて攻撃を仕掛けます。「アメリカ危うし!!」と観客がハラハラしたところにアメリカの戦闘機、爆撃機が多数現れて危機を救います。










我ら日本人としては、微妙な気持ちになります。ですが現地の航空ファン達はビールを飲みながらあっけらかんと楽しんでいます。まるで野球場で観戦する大リーグファンみたいな盛り上がりです。

我々撮影チームは、展示されている機体を取材したりオーナーからインタビューをしたりしていましたが、機体が多く飛行場が広いのでヒーヒー言いながら撮影していきました。











我々は、飛行中の映像を撮影するためにあの手この手で方法を相談しました。その結果コーディネーターに「小型カメラを機内に取付けしたい」と依頼し、そしてOKを出してくれるオーナーを探してもらいました。

P51ムスタングのオーナーが「いいよ」となり、早速カメラの取付けに向かいました。彼のムスタングは綺麗なシルバーに塗装されていて、新品のように輝いていました。見事なレストアでお金も大分かけたそうです。

小型カメラをコックピット後方に取付ければ、操縦するパイロットと飛行する機体の前方が撮影できるので「いいね」となり固定しました。あとは離陸の前に「録画スタート」するだけです。







午後のショーに出るそうなので、我々はオーナーと時間を約束して別れました。その後、約束の時間になり無事に「録画スタート」をして離陸を見送りました。午後のショーも無事に終わりムスタングの着陸を待ちました。

「あれ?」着陸してきません。オーナーの銀色のムスタングは西の空へ飛んで行きました。「まずい、カメラが回収できない!」私は大会本部で無線の呼び出しを頼みました。しかし電源が切れているようでつながりません。

「まったくもう!」しょうがないので彼の住所を聞いて車でカメラを回収しに行く事になりました。彼は牧場のオーナーでお金持ちらしく自宅の庭に滑走路があるそうです。驚きですよね。







車でフリーウェイを2時間半も走り、やっとのことで牧場を探し出しました。玄関ベルを鳴らすと「どうした?お前たち」とオーナーがニコニコと笑っています。事情を話すと「そうか、悪い悪い」だって。

オーナーは「今日のショーも終わりだし、腹が減ったので帰ってきちゃったよ。アハハ!」と全く悪気がありません。

なんとも大陸的なお話でした。

めでたし、めでたし。





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2022年現在、65歳のシニア世代の自分が感じたことを発信したいと思ったのが出発点です。やってみて良かったこと。買ってよかった物。試してみたら意外と楽しい事、また得したこと等を記録していこうと思います。

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