google.com, pub-5466711727949766, DIRECT, f08c47fec0942fa0 若い時にオバケを見た話 jul 03-旅するように暮らしたい

若い時にオバケを見た話 jul 03

2021/07/07

シニア 映画 幽霊

t f B! P L

 皆さんは幽霊とかオバケを見たことがありますか?


私は見たことがあります。

ずいぶん昔のことですが今でもはっきり覚えています。















私が20歳の時ですから44年も前のことです。この時、私は学生でテレビ朝日の美術部という所でアルバイトをしていました。この部署は局内で制作される番組のほぼ全てのスタジオ美術を担当します。

実際に美術セットを作るのは各協力会社さんですが、図面と工程管理は美術部の担当者が責任を持つというシステムです。私はただのアルバイトでしたから簡単に言えば雑用係でした。







その日の朝、いつものように美術部に行くと、私の上司である美術プロデューサーKさんが「あのさ~、今日の深夜に作業できるかな?終わったら仮眠室で泊まって良いからさ」私は特に予定も無かったので「大丈夫ですよ」と答えました。

当時のテレビ局は2段ベッドが多数の仮眠室もあるし大浴場もあって夜中でも案外快適に過ごせました。局員達はタクシー券で自由に帰ってましたが、若いバイトはタクシー券なんてほぼ貰えないので深夜は泊まりでした。







昼間の雑用をアレコレこなしていたら、アッという間に午後7時になりました。先輩バイトのY君と私が頼まれたのは「吊り看板」の設置作業でした。大きさが ヨコ2m × タテ50cm程の文字看板で歌番組のセットに吊るすものでした。

テレ朝の第7スタジオは当時の局スタジオで最大と言われた巨大スタジオで、記憶では 床面がタテ30m × ヨコ40m 、高さがビル3階分はあったと思います。この日は別の作業をしていて深夜にならないと作業できないとのことでした。






深夜3時にスタジオが空きました。Y君とスタジオで作業にかかりました。「キャットウォークからピアノ線を降ろしてくれる?」キャットウォークとは天井の縦横に走る通路のことで幅が40㎝と狭いですが安全ネットがあるので落下することはありません。

碁盤の目のようになっているキャットウォークで私はピアノ線を降ろそうとしてました。その時、寒気を感じて辺りを見ると遠くで白いものが動きました。まるで子供が白い布をかぶったように見えました。








その白いもの?は、輪郭が少しボヤケてるような、もしくは陽炎に覆われてるようにも見えました。薄暗い中その白いものは突然こちらに向かって凄い速さで移動して来ました。それもキャットウォークにそって碁盤の目の角を直角に「カクッ」と曲がるんです。

連続して「カクッ カクッ」っと曲がる感じが怖さを何十倍にもしました。恐怖で声も出ない私は、固まる身体を無理やり動かして反対側へ逃げて防音扉を飛び出てロックしました。

3階分の階段を転げ落ちながら「ア”~!」と訳の分からない声で叫んでいました。Y君の所まで戻った時は心臓が喉から飛び出しそうでした。「オバ、オバ、オバケでーす!」Y君は「なに言っちゃってんの?」とまったく信じませんでした。



その後、私は二度とキャットウォークに上がることはありませんでした。

あのまま腰が抜けてあそこにいたら私はどうなっていたのでしょうか?

取り憑かれて口が耳まで裂けていたりして…。

恐ろしいですね〜。。







お後がよろしいようで〜。


それでは、また~ 。 。










このブログを検索

ラベル

自己紹介

自分の写真
2022年現在、65歳のシニア世代の自分が感じたことを発信したいと思ったのが出発点です。やってみて良かったこと。買ってよかった物。試してみたら意外と楽しい事、また得したこと等を記録していこうと思います。

twitter

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

QooQ