アメリカで出会ったユニークな人物たち。
アメリカ人にもいろんな奴がいるな〜と感心した話です。
1990〜1995年頃の体験ですが、アメリカ西海岸のロサンゼルスに撮影のために行きました。
その当時は割と頻繁にロサンゼルスに行くことが多くありました。そして現地に親しいコーディネート会社があり、撮影のたびに担当するコーディネーターたちが変わって色んなアメリカ人に会いました。
馴染みの人もいれば、初対面の人もいました。日本人と一緒に仕事をするので日本語を話せるアメリカ人が多くいました。カタコトの人もいれば、かなり上手に話せる人もいて楽しかったです。
白人コーディネーターのリック氏が担当した時です。
空港まで車で迎えに来てくれたリック氏は「ガハガハ」と笑う少し小太りの人でした。私は車の助手席に座りました。走り出すとすぐに彼は一人で喋り始めました。色んな話が出ましたが主な話題は自分の車のことでした。
その車はクライスラーの8人乗りミニバンでしたが、どうやら新車らしくリック氏は「やっぱり Brand New は最高だね!」Brand Newは新製品の意味です。話題に困ると何度も自慢してました。
車の合流の時など結構乱暴に割り込むので「危ないよ」と言ったらリック氏は「This is california drivingだよ。ワハハ!」私は california drivingって言うのか…。何だか映画「ビバリーヒルズ・コップ」みたいだなと感心しました。
日本人は初対面ではそんなに主張しませんがアメリカ人は遠慮しません。リック氏はずっと一人で喋り続けていました。お昼や夕方に皆で食事のためにレストランに行きます。その時にリック氏が必ず言うジョークがあります。
お店の女性が入口近くで「How many ?(何人ですか?) 」と聞きます。
すると彼は片手の5本指を見せて「5 hundred (500人です) 」と毎回必ず言います。
すると彼女は「オホホ 私には5人しか見えないわ」
すると彼は「これからバスで来ます」
すると彼女は「ハイハイ、早く入ってね」と相手にしません。
これがアメリカのおやじギャグです。
毎回です。全く空気を読んでません。タフですよね。
コーディネーターのジョン。いかにも好青年という感じの20才代の白人男性です。彼とは何度も一緒に仕事をしていたので顔なじみです。ある時ジョンは「君に相談したいけど聞いてくれるか?」と言いました。
私が「何だい?」と言うとジョンは「僕はシリアスかな?それともメローかな?どっちに見える?」真面目な顔で答えを待っています。「シリアスとメロー」って何の事だろう?私は考え込んでしまいました。
後で調べたんですが、下記のような意味だそうです。
Serious 深刻な、重い、真面目
Mellow まろやかな、熟してる、ボーとしてる
その時、私にはシリアスがネガティブな事に思えたので「ジョンはメローかな…。」と答えました。ジョンは「そうか…。」という感じでした。
気になった私はジョンの上司の日本人に聞きました。
彼の上司は「それは真面目か?ボーっとしてるか?どっちに見えるか?」と聞かれたんだよ。私はジョンに「ボーっとしてる」と言ってしまったみたいです。悪い事を言ってしまった。彼の上司は「気にするな。後で訂正しておくよ。」
上司が訂正してくれた後で、ジョンに「変なことを言ってゴメンね」とわびました。ジョンは「アハハ。気にしてないよ」と笑っていました。
ジョンは自分が真面目(Serious)に見えるかどうかを気にしている訳で、そんな所が日本人みたいだな〜と私はボー(Mellow)と考えていました。
お後がよろしいようで…。(笑)
それでは、また~。
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