ふとした連想で思い出した家族旅行の話の続きです。
前回は、アメリカの砂漠に風力発電の塔が何百本もあると言いましたが間違いでした。よくよく調べたら4千本でした。スゴイ本数ですね。ケタ違いとはこの事です。見渡す限りの風力発電の林ですね。
砂漠と言えばエジプトみたいな場所を想像するかもしれませんが大分違います。アメリカの砂漠は樹木の生えていない山々が延々と続く場所です。どちらかと言うとSF映画の舞台みたいな場所ですね。
例えば火星の景色みたいな感じでしょうか。何だか自分がSF映画の中に迷い込んだような錯覚に襲われました。無茶振りした妻も満足したようで「ニコニコ顔」で「さあ帰りましょ」と言いました。気楽なもんです。
我々は再びタクシーに乗り込み走り出しました。運ちゃんは「ガハガハ」と笑いながら「近くにオススメの場所があるよ!」と言ったので「どんな所?」と聞くと「デッカイ恐竜がいる公園だよ」
彼が「10分以内の距離」だと言うので立ち寄る事にしました。少し不安でしたが、しばらく走ると突然、巨大な首長恐竜が現れて一同唖然としました。息子も「スゴイ!スゴイ!」と少し興奮気味です。
雲ひとつ無い快晴の青空と恐竜公園、なんとも強力な映像で今でもはっきりと思い出すことが出来ます。そしてここにも誰もいません。2匹の恐竜が動きもせず立っているだけです。
25年前は我々だけでした。でも調べてみたら今では「風力発電と恐竜公園」の観光ツアーがあるみたいです。今ではロスから団体バスで案内してくれるそうです。そりゃあ25年もすれば当たり前ですかね。
帰り道のフリーウェイに乗ると妻と息子は寝てしまいました。私は助手席で運ちゃんと世間話をしてました。彼は「まだ早い時間だから少し安くするよ」と言ってくれました。なかなか良い奴ですよね。
無事にホテルまで帰り「任務完了」した私は「夜のプール」でプカプカしてました。日没後も気温が高いので大変気持が良いです。このホテルは小さいのですが、庭の中程のライトアップされた洒落たプールが超ゴキゲンでした。
この時の旅行を思い出したのが、何故かと言うと次の質問をされたからでした。「息子さんはどうして留学したんですか?」私の記憶では息子の小中高時代に3回ほどアメリカ旅行に行っています。
息子は子供なりに旅行を通して、アメリカや世界の広さを感じていたんだと思います。また外国から日本を見ることも学んだように思います。いつか自分も独りで世界を見てみたいと考えていたかもしれません。
息子は高校2年の時に「アメリカに留学したい」と言い出しました。私もほぼ同じ事を考えていたので「応援する」と伝えました。大学受験をしないで英語学校に1年間かよいながら留学準備を進めました。
アメリカの大学に入るのは難しくありません。2年間はコミュニティ・カレッジという小さな学校で一般教養の単位を取ります。学費も比較的安くてすみます。問題は2年間努力して実力をつけて希望の大学に3年生として編入する時です。
息子は頑張って勉強したらしくカリフォルニア州立大学サンディエゴ校(UC San Diego)に編入しました。親バカですが、この大学は全米上位10校の中に入っている優秀な大学です。彼のルームメイトに聞いたら必死に勉強していたようです。
アメリカなので普段の生活は見ることも出来ないし分かりませんが、良い事、悪い事、両方をたくさん経験したようです。キツイ差別も受けたようです。かつて日本人留学生が住宅の庭に迷い込んで射殺された事件もありました。
そんなニュースを聞いて随分ハラハラしたのを思い出します。色んなことがありましたが留学してからあっという間に5年が経ち息子が帰国しました。私は「随分たくましくなったな〜!」と感じました。
帰国してバタバタと就活を始めました。メールやスカイプを駆使して友達とミーティングする様子を見ていると自分の意見をしっかり表現でき、チームプレイも身につけたように感じました。
ここまで来たら親の役割は終了です。あとは彼が彼自身の人生を歩むでしょう。今思えば家族旅行に行った時「深い考え」があった訳ではないけれど知らずしらずに彼の選択の幅を広げることが出来たんだと思います。
だいぶ遠回りしましたが、これが「家族旅行は大切だね」のお話です。
だから世の大人達は「若者に旅をさせよ」を忘れてはいけません。その芽を摘んではいけません。むしろ背中を押してあげましょう。ちょっとキレイすぎるお話でコッパズカシイですが、お許しを。。
それでは、また~。
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